
第68回長野県みそ品評会
赤こし部門で一位となる優秀賞を受賞しました♪
新工場長になって2年目、初めての受賞です。
入賞の常連だった前工場長、職人の技術が受け継がれているなぁ〜
いろんな意味で、とても嬉しい受賞です。
第68回長野県みそ品評会
2025年11月25日 信州味噌のお話
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2025年11月25日 信州味噌のお話
2025年9月25日 信州味噌のお話
味噌は、塩と大豆、そして麹――たった三つの材料から生まれる、日本が誇る発酵食品です。ですが、その奥深さは、200年続く当蔵、塩屋醸造の職人たちをも悩ませるほど。なかでも味噌作りにおいて「塩分濃度」は、味・熟成・保存性のすべてを左右する、要のような存在です。
塩は単なる調味料ではありません。発酵における制御装置のような働きをします。塩の濃度が高ければ、乳酸菌や酵母、その他の微生物の動きはゆるやかになり、じっくりと、深みのある味噌が育ちます。反対に塩分が低ければ、微生物の活動は活発になりますが、発酵のバランスが崩れやすく、傷みやすくなることもあります。
一般的に、しっかりと1年ほど熟成させるお味噌では、12%前後の塩分濃度で仕込むことが普通です。塩屋醸造でも塩分10~12%を基本とし、長期熟成でも美味しさを保てるように仕込んでおります。
近年では、塩分10%以下の減塩のお味噌も生まれていますが、仕込み方や保存環境や衛生管理にはより一層の気配りが必要になります。昔ながらの熟成させた美味しさは実現しにくいため、塩屋では現在過度に減塩を目指したお味噌を製造しておりません。
手作り味噌でも塩分濃度は非常に大切です。初心者の方には、まず塩分12%をおすすめしています。発酵が安定しやすく、失敗が少ないためです。
特に、種水を加える場合、塩分濃度の計算が狂いやすいので注意しましょう。煮た大豆、米麹、そして茹で汁等で加えた水、これらを加味して、塩分を加える必要があります。
塩分濃度は、薄い濃度であれば100mlに対して1g加えることで簡易的に1%とすることがありますが、味噌の場合は大量の塩分を加えるため、総重量を計算して塩分濃度を考える必要があります。
少し面倒ですが、仕込んだ時に正確に塩分濃度を測ることで、美味しいお味噌に仕上がってくれますよ。
味噌作りは「微生物との共同作業」。彼らが心地よく働ける環境を、塩という“手綱”で整えてあげることが、味噌作りの真髄なのです。
「塩分◯◯%」という数字は、つい「しょっぱいかどうか」の目安としてのみ見てしまいがちですが、本来はそれ以上に、“発酵を育てる環境”を整える指標でもあります。
塩を加える量によって、働く微生物が変化していきます。適度に酵母や乳酸菌が活動していくことで生まれる味の深み。熟成がもたらす旨味と香り。そして一年後、蓋を開けたときに立ち上る、あのなんとも言えない「味噌の香り」。それは、塩と微生物が手を取り合ってくれた証です。
どうぞ、塩分のことを「敵」ではなく、「共に仕込む仲間」として、味噌作りを楽しんでいただければと思います。
文責:奥西
皆さんおなじみのお味噌汁。作り方の基本は、出汁を取り、具材を加熱して、グラグラしてきたら火を止めて味噌を溶かす──が定石ですよね。
ところが最近、料理系YouTuberの間で「味噌汁は味噌を入れてから煮立てても大丈夫か?」という検証動画が話題になっていました。4組ほどの料理研究家が試したところ、意外にも「1〜2分煮込んでも味は変わらない」または「1〜2分煮込んだ方が美味しかった」という声も。
私も実際に味噌を料理に使っていて、「火を入れる料理でも味噌の香りは意外と飛ばない」と感じています。味噌煮込みうどんや豚汁などは、少し煮立てることで具材の旨みと溶け合い、奥行きのある味わいに。特に赤系の熟成味噌は煮込みに向いていて、香りや味が崩れにくいようです。塩屋の定番のお味噌は熟成させた赤の信州みそ。定番の「こうじみそ」はもちろん、大豆の割合が多い「玉造みそ」は加熱しても美味しいお味噌だと考えています。
一方で、白の淡色系「信州みそ白こし」などは香りが飛びやすいため、仕上げに加えるのがオススメです。
このように、味噌の種類や具材によって「煮立てた方が美味しいかどうか」は変わります。煮立てて美味しい具材が多い味噌汁で赤系味噌を使う場合は、様子を見ながら短時間だけ煮立ててみるのも良いかもしれません。
ちなみに、私は生の味噌そのものを味わうのも大好きです。きゅうりにちょっとつけたり、焼いたお肉のつけ合わせにしたり……発酵の香りがダイレクトに感じられて、火を通した時とはまた違う美味しさなんです。
お味噌の楽しみ方は奥が深いですね。
奥西(塩屋醸造)
2025年8月22日 信州味噌のお話
信州味噌(しんしゅうみそ)は、長野県を中心に広く生産されている日本を代表する味噌のひとつです。全国の味噌生産量の約5割を占めており、家庭の食卓から業務用まで幅広く親しまれています。
※製品としての「信州味噌」は、長野県味噌工業協同組合の登録商標です。
淡い黄褐色から赤味を帯びたものまで幅があります。全国展開されているメーカーの味噌は一般に「淡色」ですが、しっかり熟成させた塩屋醸造のお味噌は「赤色」に近い色合いです。
塩分を程よく効かせ、大豆の旨味と米麹の甘みがバランスよく調和しています。 よく熟成させた熟成タイプの信州味噌は、「塩なれ」といって角の強い塩味が馴れて食べやすくまろやかになります。
まろやかな香りでクセが少なく、毎日のお味噌汁に使いやすいのが特徴です。
信州味噌は、大豆・米麹・塩を原料とし、主に中期(3〜6か月)から長期(半年以上)の熟成で仕上げられます。寒冷な気候を生かしたじっくりとした発酵により、味が引き締まり、香りも豊かになります。
長野県での味噌仕込みの歴史は古く、戦国時代には武田信玄や真田氏の兵糧として重宝されたと伝わります。保存性の高さと滋養に富むことから、長野の人々の暮らしに欠かせない食品となり、やがて全国に広まっていきました。
信玄が活躍した戦国時代の味噌の製法については正確な記録がほとんど残されておりませんが、東海から中部にかけて受け継がれてきた製法を考えると、「味噌玉製法」(大豆を麹にする製法)により製造されたお味噌だったと推測されています。長野県でも、塩屋醸造を含めた一部の味噌屋や、地域の伝統的な醸造法として現在でも存続しております。
執筆:奥西(塩屋醸造)
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